花の力 輝く心
〜コミュニケーションは認めあいから〜 |
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3月3日(土)、桃の節句のよき日に「第1回フラワーセラピーフォーラムin大阪」 (テーマ 花の力 輝く心 〜コミュニケーションは認めあいから〜) が124人の参加者を得て開催されました。
大阪地区の会員がみんなでこの日のために準備し、頑張った記念すべきフォーラム。各地区から応援の会員も大勢かけつけ、大変有意義な一日になりました。
この一日をリポートします。
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当日朝9時30分から会場の「大阪市立難波市民学習センター・講堂」ではさまざまな準備が始まりました。ディスプレー用のワイルドフラワーの大作を作る、展示パネルや作品の置き場所の微調整、ビデオカメラのセッティング、マイクボリュームのチェック…。舞台の上では看板やプロジェクターの画面の高さを決めるために、「もうちょっと右、あ、もうちょっと下にできる?」。
ここでアクシデント発生!? 会場のある難波を通る地下鉄御堂筋線がストップしているという情報が。東京からの一行は何とか別ルートを使い、少し遅れて無事到着。来場者に影響が出なければいいけど…。司会者や各発表者が軽く本番の練習をして、ここでいったんランチ休憩。
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午後1時からの開始に向けて開場が始まりました。地下鉄の影響はなかったのか、どんどん席はうまっていきます。ほとんどの来場者は女性。その中で珍しい男性2人組みの方は「新聞で知りました。自分でもボランティアをやっているので興味があって来ました」。別の女性2人組みの方は「新聞で見ました。花が好きで、もし気に入ったら自分でもやってみたい」と興味を示されます。
いよいよ開始時刻。大林輝美さん(大阪ATC2期)の司会でフォーラムは始まりました。開会のあいさつに次いで、玉置好徳さん(梅花女子大学講師)の基調講演「ボランティアを科学する」。ホワイトボードを使い、ジョークを交えて約1時間の講演。次は田村会長の「フラワーセラピーとは」。アクティブスイッチをオンに!
ここで第1部終了。

第2部は、天野聰子さん(大阪ATC2期)・高木章子さん(本部22期)・市田芳子さん(本部3期)による実践活動報告です。プロジェクターを使い分かりやすく発表。質疑応答の後、大阪実行委員長の紀平さちゑさん(大阪3期)のあいさつで閉会。養成講座受講中の納道世さんは「ボランティアについて再認識。基本的なことが心に残りました。地域とのつながりが大事だと思いました」と感想を聞かせてくれました。みなさまお疲れさまでした。
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フォーラムの熱気を引きずって、懇親会の会場である階上のイタリアンレストランへ。参加者約40人に飲み物が行きわたり、やっと「乾杯!」で文字通り一息つきます。田村会長の「大阪フォーラムが大阪地区のみなさんにとって最初は迷惑な話だったかもしれません。でも今はやってよかったと実感しているでしょう。本当にお疲れさまでした」とのねぎらいの言葉に、大阪地区会員は充足感と達成感を味わっている様子でした。大阪の会員も一言ずつ感想を述べ、最後に本部実行委員長の橋本貢子さん(本部4期)から「短い時間にこれだけのものを成功させたうらにはフラワーセラピーの考えが大阪の皆さんの中にしっかり入っているからでしょう」と感謝の言葉。一同、「大阪を消滅させない」と決意を新たにしたようでした。
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私は社会福祉学の中の地域福祉論を専門にしています。これは住民との関わりが深く、私自身も自分の住む地域でさまざまな活動をしています。また、社会福祉士としても活動をしています。
みなさん、ボランティアの三原則を知っていますか? @自発性―やってみようという気持ち A無償性―お金を得ることが目的ではない B社会性―ささいな身の回りのことから始めても、ひとりの力は小さくても集まると大きくなって社会性をもつ。これがボランティアの三原則で、「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉に通じます。
現代社会においてはみんな自分のことで精一杯です。が、認知症のお年寄りが地域の中で安心して暮らすには地域の人の見守りが必要ですし、子どもたちの安全を守るためにも地域の人たちの見守りが必要です。こうした地域の力が必要な反面、高齢化や若者の希薄化でその担い手が減っているのが現状です。いくら人ごとではないと思っても自分のこととして捉えるのは難しい、いわば「惻隠の情」を表に出しにくい世の中です。ではどうすればいいのでしょうか?
地域福祉はご近所づきあいに始まりご近所づきあいに終わるということを知ってください。まず地域活動に参加する人を増やす、これは地域への愛着、コミュニティー作りにつながります。次に地域からこぼれる人(子どもや高齢者を虐待する人、障害者など)を人ごとではないと考え、ご近所づきあいや地域の行事に参加できるよう誘います。つながりをどう作っていくか、このときに大切なのがAnalogy(類推―相手の境遇を自分に置き換えて結びつけること)です。類推→つながり→地域作り→究極のご近所づきあいへ発展します。Social Inclusion(障害のある人やお年寄りなど排除された人びとを社会が包み込む、社会の一員として認めていく即ち究極のご近所づきあい)は身近なところで実現させることが大切なのです。
「情けは人の為ならず」、これは一人の善行が巡り巡って自分に帰ってくること、言い換えれば善意の循環システムです。この善意の循環システムが作動することで福祉の文化が生まれます。花をキッカケとして心を輝かせ、認めあうことからコミュニケーションを図っていくみなさんの活動にも通じるでしょう。
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高齢者施設・学校教育また行政との協働などさまざまな場でフラワーセラピースタイルができてきました。養成講座では「フラワーセラピーとは方法ではなく概念である」ことの理解を求めています。花材も与えられるのではなく選ぶので、ここに自己決定が生まれます。相手に合わせてプログラムを組み活動するのは大変な時間と労力が要りますが、ボランティアする人は損得よりも大きな実があることに気づいてほしいし、相手側は自分が表現できたことに価値を見出してほしいと思います。作品づくりをしながらコミュニケーションをとり、相手の能力を引き出していくのがフラワーセラピー。作品ができたときには満ち足りた笑顔が会場いっぱいに広がります。ここで陥りやすい一つの危険があります。自己満足という危険です。そうならないよう常に「フラワーセラピーとは?」と問いかけてください。フラワーセラピー6つの効果を意識してアクティブスイッチをOnにしましょう。
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@ 医療法人中央会介護老人保健施設ローランドにおける
福祉レクリエーションとしてのフラワーセラピー
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| 「花と笑顔・6年の歩み」 発表者 天野聰子 |
ローランドでは通所の方のためのリハビリ・リクレーション教室があり、平成12年9月にボランティア実習をさせていただいた。このとき、「水が不要で扱いやすい」などの感想をいただく。これがキッカケになり2ヶ月に1度、曜日を変えて、参加利用者15名での活動が決まる。綺麗に上手に作るのが目的ではない、自己決定の場を作る、気持ちがほぐれるようにすることを目指し、同年12月に本格的な活動開始。1年目の平成13年、最初はぎこちなかったコミュニケーションも1年を経て何とかとれるようになってきた。2年目(同14年)に入るとボランティアと利用者、利用者同士でとれるように。3年目(同15年)は「ローランド便り」に紹介された。また、コミュニケーションをうまくとるための勉強もした。4年目(同16年)の「苔だま」では利用者が久しぶりの土に喜び、その好評ぶりにボランティアは園芸療法の勉強に意欲をみせた。5年目(同17年)になるとマンネリにならないようにという課題が出てきた。6年目(同18年)の「帽子に花飾り」では若い頃を思い出して賑やかに談笑、少女のようだった。作品展を開催。7年目に入った平成19年2月には「多肉植物の寄せ植え」を実施。
利用者の素敵な笑顔に出会うこと、喜んでもらえる作品づくり、コミュニケーションを大切にした活動を目標に今後も活動を続けていきたい。
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A 文化女子大附属杉並高等学校におけるボランティア同好会をサポートして |
| 「自分の羽で飛び立つ高校生たち」 発表者 高木章子 |
研究会は平成15年5月に学校プロジェクトを立ち上げ、同校ボランティア同好会でフラワーセラピー活動を導入。講習会を行い高齢者施設での実習や文化祭をサポート。2年目は学校・生徒の要望により活動。3年目は生徒の自主的活動をサポート、同好会から部に昇格。4年目は生徒だけで施設に行くなど自立した活動を展開。ボランティアスピリット・オブ・アワードのブロック賞を受賞。
今後の課題は、新入生の獲得、途中入部生へのフォロー、地域活動との関わり。生徒たちがフラワーセラピーを媒体にして高校生らしいボランティア活動ができるようサポートしていきたい。
「レクチャーを受けているので自信を持って活動できる」「自分にとっては些細なことでも相手に感謝されるのが分かった」など羽ばたく高校生の声を紹介。
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B 東京都立六本木高等学校におけるチャレンジスクールでのチャレンジ |
| 「関わるひとりひとりが感じるフラワーセラピー」 発表者 市田芳子 |
平成17年4月に不登校経験や中途退学の生徒が再挑戦できるチャレンジスクールとして開校した同校で17年度・18年度の2年にわたり、総合学習の講座、夏季・冬季短期集中講座、文化祭をサポート。総合学習では生徒と教師がフラワーセラピーを体験、自由に自分を表現する楽しさを感じられるプログラムを考案。短期集中講座では花を楽しむ実技と施設実習のプログラムを組んだ。ひとつの作品を作るにも生徒と家庭の協力、学校と先生のコミュニケーションが生まれるような提案をした。先生からは「こんな教え方があるのね。新しい学校教育のあり方を考えていきたい」と言われた。18年の冬季実習は2年生がリーダーとなり1年生を含め6名の生徒が参加、利用者とのコミュニケーションに努めた。
2年目の講座と実習を終え、研究会が子どもの教育に関わることができると実感。チャレンジすることが一人ひとりの生徒の成長につながっていくことが分かった。生徒が「花でコミュニケーション」を通じて、福祉・ボランティア活動を理解し、認め合い助け合える心を培えるよう、生徒と私たちのチャレンジは19年度へと続く。
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